阪上綿
さかじょうめん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
江戸時代の綿作の最大の中心地は摂津・河内・和泉3国であるが、そのなかでも最上質の綿花は摂津の武庫・川辺・豊島〔てしま〕3郡で産するものとされ、これを大阪地方の上質綿という意味で阪上綿と称し、諸国の産綿はこれを標準としてその品位を定めたといわれる。しかし、阪上綿などの国産綿花は機械紡績に適さないことから、明治中期以降は輸入綿花にとってかわられ、衰退していった。
参考文献
- 『貿易備考』 1885 大蔵省記録局