阪本順庵

さかもとじゅんあん
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』

  1703年(元禄16) - 1744年(延享元)12月14日

  名は世直。阪本杏隠の兄富島安斎の次男に生まれ、杏隠の養嗣子となった。京都に遊学して荻生徂徠の高弟宇野明霞に師事した。父杏隠に代わって尼崎藩松平忠喬に仕官した。元禄期を中心として大坂で活躍し、儒学の浸透に力をつくした五井持軒の三男蘭州は、幼少期に尼崎城下に預けられていた。順庵とは年齢も接していたこともあり、共に遊び、学んだ仲で、後年まで兄弟の交わりを続けた。蘭州は徂徠学を学んだ順庵に学問上の意見をしばしば寄せている。

執筆者: 竹下喜久男

参考文献

  • 岡本静心『尼崎藩学史』 1954 尼崎市教育委員会・尼崎藩学史出版協会
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