阪神商工共済会
はんしんしょうこうきょうさいかい
出典: Web版尼崎地域史事典『apedia』
1952年(昭和27)6月に上村好雄らの阪神税務会計事務所を改組して、事実上発足するが、正式には1953年3月に尼崎市を中心とする商工業者30人余で結成、会長には南正春が選出され、尼崎民主商工会とも友誼的関係を保った。1954年の尼崎製鋼所争議支援、1960年の安保闘争などにも積極的に参加、1955年の尼崎商店連盟結成にも指導的役割を果たした。高丸唯一・上田敏男・上村ら歴代理事長のもとに、経営・節税相談にとどまらず、1970年代半ばの市再開発計画に対応して専務理事塩崎博が尼崎商店連盟大型店対策委員長の重責を果たすなど、広範な商業者運動に引き続き枢要な地位を占めた。
2009年(平成21)、阪神商工共済会は協同組合となった。加盟中小企業の出資により運営され、中小企業の金融・税務・経理・労務など経営全般にわたる相談・指導・代行などを行ない、中小企業発展のための要望活動も行なう事業者団体である。
参考文献
- 岩村登志夫『戦後商業者運動の展開』 1980 阪神商工共済会