1920年(大正9)2月、阪神電鉄は新たに建設される阪神国道(国道2号)への電気軌道敷設特許を申請し、翌1921年2月認可、1925年8月に資本金1,000万円の阪神国道電軌が設立され特許が譲渡された。国道工事とともに1926年秋に着工、開通は1927年(昭和2)7月であった。営業成績は不振で1928年4月阪神電鉄が買収した。国道線の輸送需要は第2次世界大戦中と1950年前後をピークとして以後は減少し、1974年3月上甲子園-西灘(神戸市灘区)間廃止、残る上甲子園-野田(大阪市福島区)間も1975年5月廃止となりバス輸送に替わった。
阪神国道電軌路線図
(『阪神國道電車沿線案内』より)
執筆者: 地域研究史料館
参考文献