摂津国豊島〔てしま〕郡麻田村(現豊中市)に陣屋をおいた藩。藩主青木氏は、1585年(天正13)一重のとき豊臣秀吉から豊島郡および伊予・備中国のうちにおいて1万石を与えられ、1614年(慶長19)の大坂冬の陣後まで豊臣方であった。夏の陣ののち1615年(元和元)7月に一重が徳川家康に召出されて1万2,000石を与えられた。摂津国では豊島・川辺2郡のうちで18か村を領し明治にいたった。尼崎市域に所領はない。
執筆者: 山下幸子
参考文献
- 八木哲浩「摂津以下五ヵ国(兵庫県域)の近世領主一覧」『地域史研究』第6巻第2号 1976